2008年08月25日

横笛の吹き方、チューニング

横笛と他の楽器を合奏するときはお互いに音の高さを合わせる必要があります。相手がギターならギターのほうを横笛に合わせてチューニングすればいいのですが、ピアノのように簡単にチューニングできない楽器だと、横笛のほうを合わせるしかありません。

頷くと音が下がる

笛の音の高さはなんで決まるか。まずは指穴で決まりますよね。吹口に近い指穴をあけるほど高い音がします。それとは別に、吹口の大きさも音の高さに関係します。吹口が広くあいていると笛の音は全体的に高くなります。せまいと反対に低くなります。

横笛を吹くとき、下を向くように吹口にかぶさるようにして吹くと、吹口のあきがせまくなって全体的に音が下がります。上を向くように吹口を広くあけるようにして吹くと、全体的に音が上がります。ほんの少しですがこれで笛の音の高さを微調整できると覚えておくといいです。

» 吹口をふさいだりあけたり

あるいは演奏中にうんうんうんと頷いて音をゆらすテクニックとして応用できます。これは尺八の演奏者がいやいやいやと首をふるのと同じことで、尺八の場合、首を横にひねると吹口部分があいて音が高くなります。尺八の吹口はこの演奏テクニックに特化した形状をしているので、首ふりで半音から一音ほど音の高さが上下するそうですよ。すげー。

 

2008年08月21日

大きな笛の指穴を押さえるには

笛の指穴はふつう、指の腹(爪の裏側、指紋のある部分)で押さえます。
しかしlowDクラスの大型の笛(吹口からいちばん下の指穴まで44cm)になると、指穴を押さえることができない人も出てきます。指穴を押さえることはできないけれど、どうしても大型の低音の笛を吹いてみたい。そんな場合はどうすればいいでしょうか。

なせば成るが問題も

もしぎりぎり押さえられるのであれば努力でなんとかなります。私も最初は指穴を押えることができなくて、吹けない笛を買ってしまったと後悔しました。それでも思い出すにつれ未練がましく挑戦していたら少しずつ指が曲がるようになって、今では不自由なく吹くことができます。人間の身体の柔軟性には目を見はるものがあります。

とは言え、確かに私のようにムリして指穴を押さえることはできますが、結局、指が不自然に曲がって力んだ状態になっていますから、遅れたり疲れたりと、演奏上の問題を抱えてしまいます。

指の関節と関節の間で押さえるのが定番

縦笛、横笛にかぎらず大きな笛を吹くときには、写真のように指をまっすぐ伸ばして、指の関節と関節の間で指穴を押さえます。これは世界中の笛でそのようにします。ムリに指の腹で指穴を押さえるよりも本当はこちらの方がよいです。疲れないし速く動かせるし。

  • 薬指はふつうに指の腹で押さえてOK
  • 人差指と中指は、指の関節と関節の間で指穴を押さえる

私も練習します

諸事情から英国トニー・ディクソンのフルートとホイッスルを販売することになりまして、これをご縁に地元のアイリッシュパブで開催している練習会に参加することにしました。見れば講師の人もフルートを関節と関節の間で押さえています。ならば私も練習しましょう。他人にえらそうなことを言っておいて、自分ができないようでは実感を伝えることができませんし。ついでに、私は今まで一番下の指穴を右手小指で押さえていたのですが、薬指で押さえるように直します。

構えてみた感じ、不自然な力が入っていないので指は楽です。ぱたぱたと軽く動きます。しかしなんとも居心地の悪いもどかしい感じがします…どのくらいで違和感がなくなるでしょうか。
後日に結果報告しますね。
» アイリッシュミュージック練習会in福岡市中央区 『ザ・ケルツ』

 

2008年08月19日

インディアンフルートのCDを入荷しました

Talisman

カルロス・ナカイのファーストリリースから25周年目を記念するCD。大御所のソロを堪能してください。
2.Obsidian Talisman
» もっと試聴するならカタログページで

Echoes of the Past

ペーター・フィッペンがインディアンフルート、横笛、尺八で奏でる穏やかで満ちたりた世界。彼の演奏はいろいろな笛の参考になるはず。
1. Masked Dance
» もっと試聴するならカタログページで

 

2008年08月18日

生音楽器演奏会のようす2008年8月7日

毎週木曜日の夜21:30くらいから、福岡市中央区天神の中央公園(市役所となりの芝生公園)にみんなで楽器を持ちよって遊んでいます。だらだら話をしたり、コンビニで買った遅い晩ご飯を食べたり、自分の楽器をひたすら練習したり。なんの拍子か、急にみんながいっしょになって全員のセッションが始まることもあります。これがおもしろい。

8月7日は集まった人数は少なかったですが、何度もセッションを醸して楽しかったです。

» 生音楽器演奏会のようす(2008年8月7日) 1
使用楽器はカホン、ボンゴ、フレームドラム、ピアニカ。ずいぶんエキゾチックな演奏になりました。フレームドラムの音が中東っぽいのでそれでカラーが決まりやすい。

» 生音楽器演奏会のようす(2008年8月7日) 2
使用楽器はカホン、ホーミー、6穴フルート。すだれが横笛で即興するとこういうスタイルになる。

生音楽器演奏会はだれでも飛びいりウェルカムです。詳しくはブログをご覧ください。
» 生音楽器演奏会のブログ 『みんなで楽器で遊ぼう』

 

2008年08月16日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 8

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。音の出だしを整える、音と音の間を区切る方法について説明してきましたが、音をつなげて吹いてしまうのもアリです。

音をつなげて吹く

今まで音の出だしを整える、音と音の間を区切る方法について説明してきましたが、音を区切らない、つなげて吹くという選択肢もアリです。ふーっと息を吐きながら指を動かすと音がずるずるとつながって聞こえます。

一つ一つの音がはっきりしない、何を吹いているのか聴きづらい。だからフルートやリコーダーではタンギングを重視するのでしょうが。一曲ぜんぶずるずるとつなげて吹くのではなくて、場所々々で音を区切って吹いたりつなげて吹いたりすると、表情豊かな演奏になります。
» 最初にぜんぶ区切って、つぎに区切ったりつないだり

どこをつないでどこを区切るかはその人らしさ・個性になってくると思いますが。たとえば「1234 1234 …」という拍子に合わせて吹くときに、「1」「2」「3」「4」のところの音は区切って、それより細かい短い音はつなげて吹くだけでも、いい感じに聞こえます。本当は曲に応じて「ここを切る」「ここをつなげる」というのを工夫するのがいいです。

 

横笛の吹き方、つなげる・区切る 7

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。音の出だしを整える、音と音の間を区切る方法について説明してきましたが、他にもいくつかありました。

クーッと吹く

息を吐きながらクククッと喉の奥で息を区切ります。タンギングの一種だと思います。これは多分、単体では使わないもので「トゥクトゥクトゥク」という感じに、速いフレーズを細かく区切って聴かせるときに使うものです。

タンギングを重視する西洋のフルートやリコーダーでは重要なテクニックなのだそうです。

腹筋で区切る

「タンギングではなく腹筋で音を区切る」という話を、フルートをされている人のブログで何回か見かけました。コンサートフルートで使うらしいのですが、なんなんでしょう。フフフッと吹け、ということなんでしょうか。謎です。

コンサートフルートの吹き方は専門家に教わるべき

ふつうの金属製のフルート―コンサートフルート―の吹き方は、専門家に教わるのがいいです。私はコンサートフルートに触ったこともないので、なにも教えることができません…

 

2008年07月29日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 6

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。舌先を使ったルーッという音は西洋のフルートやリコーダーに見られます。カチッとした音になります。

ルーッと吹く

ふうーっと息を吐きながら「ルルルッ」と舌先で息を区切ります。
» ルーッと吹く

舌先を使った音は立ちあがりの速い、総じてカチッとはっきりした音になります。速いフレーズも吹くことができます。このカッチリした音をよしとするか否かは文化によって異なります。日本の篠笛では禁止しています。(そもそも音を切るのをよしとしません。)一方、西洋のフルート・リコーダーではタンギングといって習得必須の技術です。

 

2008年07月25日

竹笛LowD管の販売候補を見つけました

エリックさんからLowDの竹笛の仕入れを打ちきられてから、代わりの笛をずっとさがしてきました。「我らのバンブーフルートに絶大な誇りを持っています」と謳っているウェブサイトに期待して取りよせてみたら夏休みの工作みたいな物で途方にくれたこともありました、が。
ついにアタリを引きました。バンブー・アルケミーのフルートです。

素材の選択、加工、チューニング、仕上げ。すべてに心がゆき届いています。(ひどい竹笛を見せつけられたおかげで、ずいぶん目が肥えました。)肝心の音色は申し分なし。エリックさんの横笛よりもちょい、おとなしい音です。

「コンサートチューニングの笛は卸売りしたくないよ。」と釘を差されましたが。定価で仕入れてでも売りたい。薄利になっても店頭に並べたい。
今から熱烈ラブコールします。
LowDとGを仕入れました。8/8あたりに入荷の予定です。(2008/7/30)

おまけ

竹笛はもう期待できないとあきらめていましたから、思いあまって英国のトニー・ディクソンとの取引を進めていました。トニー・ディクソンのフルートとホイッスルは廉価なわりに品質のよい、取っつきやすい普及版?みたいな位置づけで初心者からプロまで人気があります。

LowD管のフルートと、ついでにLowD管のホイッスルも仕入れました。7/25に出荷すると言っていたから、8月頭には入荷します。

ABS樹脂のヘッドとアルミ管のボディの長さを変えてチューニングできるのでピアノなどコンサート楽器との相性は抜群。ステージだってラクラクこなせます。

 

2008年07月23日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 5

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。プーッという音の出だしはそれなりに使えますが出典のはっきりしない怪しい吹き方です。

プーッと吹く

ふうーっと息を吐きながら唇で「プップッ、プーッ」と区切ります。音の立ちあがりはただふうーっと吹くよりもはっきりしています。だからある程度速いフレーズも吹けます。
» プーッと吹く

プーッの音には強弱があります。

唇を完全に閉じてしまう
唇をとじると息が途切れます。当然、音も途切れます。音と音の間がはっきりセパレートして聞こえます。
唇を完全に閉じてしまわない
「プップッ」ではなくて「フォッフォッ」という感じです。息が途切れないので音も完全には途切れません。音と音の間がやわらかくつながって聞こえます。

この吹き方はアリなのか?

この吹き方は、私がインディアンフルートの吹き方を横笛に転用したものです。そのインディアンフルートの吹き方にしたって「そんな吹き方もできる」という噂のレベルで、きちんと調べたものでも習ったものでもありません。試してみたらいい感じだったので私が好んで使っているというシロモノです。

ひょっとするとどこかの国ではよく知られた吹き方なのかもしれません。逆にプロの横笛奏者から「それでは上達しないっ」と注意されるかもしれません。

笛なのにラッパのように聞こえることがあっておもしろい、循環呼吸しやすい。という理由から私はこの吹き方をメインで使っていますが、どうでしょう。申し訳ないですが、参考にするなら自己責任でお願いします。

 

2008年07月11日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 4

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。音の終わりに気をつけるようにしたら、音の出だしにも気をくばるとよいです。

音の出だしもきれいに

音の終わりを十分に伸ばすようにして、すうっとやさしく終わるようにしたら、今度は音の出だしにも気をくばるといいです。音の出だしにはバリエーションというか、やり方がいろいろあります。バリエーションは笛や演奏スタイルによって違っていて、それがその笛らしさになっています。

フーッ吹く

唇をすこしあけてそのまま、舌も顎もどこも動かしません。そのまま肺の中の空気をフーッと吐きだします。
» フーッと吹く

立ちあがりの遅い、おっとりした音。カタチのはっきりしない音。反応がにぶい、鳴らない笛をむりやり鳴らしているようにも聞こえます。吹いているというより、風で勝手に鳴っているようにも聞こえます。

これで速いフレーズを吹くのは難しいでしょう。だからこの吹き方をメインに使うことはありません。特殊効果というか、ここぞというときに使うものです。たとえばエンディングで長く伸ばす音を吹くときに、ふうーっと吹きはじめてそのまま音が割れるほど息を強くして、またすうーっと消えていくみたいな?
使わなくてもいいです。とりあえず知っておいてください。

 

2008年07月04日

横笛で吹くグリーンスリーヴス

グリーンスリーブスは16世紀ごろから英国で歌われている民謡です。作者不詳。別れてしまった『緑の袖』なる女性への想いを歌っていますが、これが誰のことかは不明。ヘンリー8世が恋人のアン・ブーリン(後の王妃)のため作曲したとも、名もない娼婦のことだとも。
» グリーンスリーヴスを試聴する
» 楽譜はこちら(pdfファイル)

ルネサンスフルートによる演奏

» ルネサンスフルートの吹き方はこちら(過去の記事)

楽譜は#やbができるだけ少なくなるようにイ短調で表記しています。といっても試聴用の音源はLowDのルネサンスフルートで吹いたのでロ短調になっています。(Dキーの笛はドの音を吹くとレの音が鳴ります。)Cキーの笛で吹けばそのままイ短調、Gキーの笛ならホ短調になるでしょう。そんなものです。

ファとソの音に半音が付いたり付かなかったりと忙しい。(サビの部分って転調している気がしますが、どうなんでしょう。)こんなものと割りきって丸ごと運指を覚えるのがいいです。オクターブ上の高音も使うので、きれいに出せるように練習しておく必要があります。私はあいかわらず苦手です。

ご自分でmidiを演奏される方へ

今回の音源のソースでよろしければ使ってください。
未加工のソースなので当然、そのままでは聞けたものではありませんよ。なお前述したようにLowDのフルートで吹いたので、ロ短調にしています。
» グリーンスリーヴスのMIDI(未加工ソース)

 

横笛の吹き方、つなげる・区切る 3

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。演奏がブツブツとぎこちなく聞こえるときは、音の終わりを半拍長く伸ばすとよいかもしれません。

音を半拍早く終わらせてしまうというクセ

前回の記事で、音の終わりをすっとやさしく終わるようにするだけで演奏がキレイになると書きました。が、それ以前にそもそも初心者は音を十分に伸ばし足りない、音を終わらせるのが早すぎる、というクセがあります。

「1、2、3、4 1、2、3、4 …」と拍子をとりながら123の間を笛を吹き、4で休む、ということをやってみます。「ぷーーーーー休み ぷーーーーー休み …」という感じです。なにも考えずにこれを吹くと、なぜかたいていこのようになります。

「いちにいさん」の「ん」まで音を伸ばすべきなのに、「さ」でさっさと切ってしまいます。つまり半拍足りません。このためなんだかブツブツとぎこちなく聞こえます。きちんと正しく「ん」まで音を伸ばすとなめらかな演奏に聞こえます。

音の終わりは半拍長く伸ばすようにこころがける

これは人間のクセというか、意識していないと自然にそうしてしまうようです。音の終わりは、「ここで終わり」と思ったところから更にワンクッション―半拍―伸ばして終わるように心がけると演奏がいい感じになります。

 

2008年06月23日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 2

横笛の演奏の善し悪しは音のカタチできまります。音の終わりをいきなりブツッと切るのでなく、すっとやさしく終わるようにするだけでワンランク上の演奏に聞こえるようになります。

音の終わりはやさしくていねいに

横笛を演奏するとき、まず音の終わりに気をつかいましょう。吹いている笛を、はい終わりブツッというふうに音を切ると粗雑な汚い演奏に聞こえます。一音一音の終わりをすっとやさしく終わるようにするだけで見違えるようにキレイに聞こえます。

たとえばデコレーションケーキのホイップクリームをプリ…ッと絞るようにですね、フーッと吹いている息をすっと細く小さく絞って消す感じです。長くのばす音はすーっと、手から離れた紙飛行機がどこまでも小さく飛んでいくように。短い音もそれなりに一つ一つていねいに。

まあ大変です。私もそんな完璧にできません。でも効果あるのでいつも気をつけるようにしましょう。

 

2008年06月13日

横笛の吹き方、つなげる・区切る 1

音色よりも音のカタチを大切に

横笛の音が出るようになったら好きな曲をマネして練習するのがいいです。「いやーまだ音が汚くて…」ああ音色についてはあまり気にしなくていいです、そのうちでいいです。音のきれい・汚いよりもっと大切なことがあります。

シンセサイザーの完璧な音色

まずは聴いてください。最初はシンセサイザーのフルートの演奏です。
» シンセサイザーのフルートの演奏

きれいな音なんですが…まるでオルガンのようで笛に聞こえません。カタい、つまんない。でも、最近のシンセサイザーは高性能です。一流のフルート奏者の音を録音してそれを音源に使っていたりしますから、音色に関してはそこらのセミプロよりも完璧なはずなんです。なぜこんなにぶっきらぼうな演奏なのか。

汚い音色のハンガリーの笛

次はハンガリーの笛の演奏です。音は汚いです。
» ハンガリーの笛の演奏

たしかに音は汚い、でも絶対にプロの演奏でしょう。めちゃくちゃカッコイイです。

笛の上手・ヘタは音色以外できまる

完璧な音色なのにぎこちないシンセサイザーのフルート、一方でガラガラ声なのにかっこいいハンガリーの笛。こうしてみると笛の上手・ヘタ、かっこいい・わるいには音色はあまり関係ないらしい、音色以外のなにかで決まっている、ということがわかります。

シンセサイザーのフルートに比べてハンガリーの笛はどこがいいのか(音色じゃないですよ)。ひらひらしているというか、自由自在というか。やわらかい、ダイナミック?そんな感じです。物理的に説明するとこうなります。

  • 音の大きさと高さがきめ細かに変化している

そう言われてみるとそんな感じに聞こえませんか。ものすごく強く吹いたと思ったらヘロヘロ吹いたり、音の高さもメロディーだけじゃなくて装飾音というか小節というか、強烈でうねっているように聞こえます。

笛の演奏の善し悪しは 1.音の大きさの操作と 2.音の高さの操作で決まります。ある程度メロディーが吹けるようになったら、次はこの2つを練習するのが笛の上達する早道です。
しばらく音の大きさの操作―音のカタチ―について書いていきます。

 

2008年06月07日

エリックさんのアイリッシュフルートが販売終了

ウェブショップのトップページにも掲載していますが、エリックさんの製作する竹笛ルネサンスフルート アイリッシュ(LowD管)が次の入荷で販売終了します。現在、次の入荷分の予約を受けつけていますので「エリックさんのLowD管をどうしてもほしかった」という方はカタログページで予約をお願いします。エリックさんのLowD管は予約を締め切りました。同じくらい良いもしくはそれ以上の横笛を仕入れるために今から他の工房と交渉しを開始ます。(208/6/12)

やわらかな音のするよい笛でした。低い音の好きな私は現在進行形でこの笛ばっかり吹いています。下はエリックさんの演奏。これです、この笛です。

これだけ気持ちよく吹けたら私なら一日中吹いています。これを見たから世界中から注文が殺到したのかもしれませんね。インターネットの影響ってすごい。

 

2008年06月06日

思索の笛の運指

思索の笛はうちの店の定番商品ではありませんが、買っていただいたのになんのフォローもないというのもアレなので、運指表だけでもアップしておきます。あ、基本的な鳴らし方はふつうの横笛と同じです。横笛の吹き方についてはこちらをご覧ください。
» 横笛の吹き方(過去の記事)

下から二つ目の音が基本の音

エリックさんの説明によると、思索の笛はいちばん下の指穴をあけた、下から二つ目の音が基本の音だそうです。演奏はこの音から始まってこの音で終わります。(基本であってぜったいに守らなければならない、というものではありませんよ。)

運指はいちばん下の指穴をあけっぱなしで、以下のようになります。

2オクターブ目は、上の三つの指穴(左手の指穴)が利かなくなりますので、強く吹いて倍音を出して代わりにするとよいです。

いちばん下の指穴は曲の終わりに使う

いちばん下の指穴は曲の途中で一息つくところ、曲の終わりなどで、音と音の間にはさむように鳴らすそうです。指穴をぜんぶふさいでぴー~~っと吹いて、基本の音にもどしてぴー~~っと吹いて終わる、みたいな。

とにかく音のニュアンスを憶えて自分なりの決めフレーズを編みだしてください。
» 思索の笛について(過去の記事)

 

2008年06月04日

横笛の吹き方、運指・指使い・音階 5

上のオクターブの出し方

ルネサンスフルートの音域はほぼ2オクターブです。運指については以前説明しましたが、上のオクターブの出し方についてちょっと補足させてください。

息を細く鋭くしぼる

上のオクターブの音は、下のオクターブと同じ運指で息を強く吹けばいいのですが、強く吹くというより、肺から吐きだす息はそのまま唇をしぼって息を細くする感じです。水道の蛇口を指でふさぐと、そんなに水を出していなくても細く鋭い水が吹き出るでしょう、あんな感じ。

一番上の指穴を少しだけあける

お勧めしていいのかどうかわかりませんが。一番上の指穴をほんの少しだけあけると上のオクターブの音が簡単に鳴ります。左手人差指をひねるようにして、ほんとうにほんの少しだけ指穴をあけます。あけすぎるとそれはそれで音が出なくなります。

息がゆるくても上のオクターブの音が出るので私はこの方法を使っていますが。ピッチがずれる、ファ・ソ・ラ…の高音がかすれるなどの問題があります。

 

横笛の吹き方、中休み 2

まずは曲を聴こう

念願の横笛を手に入れたら次は?まずは曲を聴きましょう、とにかく聴きまくりましょう。そして「これ、最高っ!」という演奏を探しだします。自分はどんな演奏スタイルが好きなのか、どんな演奏スタイルを目指すのか。これがはっきりしていないとどんなに練習したところでどこにも行きつきません。

国によって笛によって演奏スタイルは大きく違います。「こんな音もあるのか」と目からウロコってこともしょっちゅうです。ふつうのフルートでさえ、耳にしたことはあっても真剣に聴いたことはそうそうないのではありませんか。

篠笛

» 篠笛の演奏スタイル
» CDのお求めはこちら『the 笛 Spirit』

日本の横笛の代表格です。独りで吹いてよし、にぎやかに祭囃子を吹いてよし。総じて甲高い音が好まれるようです。茅の葉のように鋭い音色。思わせぶりなビブラート。西洋音階にのらない旋律が強い緊張感を生みだします。

バンスリ

» バンスリの演奏スタイル

インドの横笛。このふにゃふにゃ感はありえません。4度・5度の音程を平気でふにゃ~んとポルタメントします。特別な仕掛けでもあるのかと思ったらただの竹笛。名人に言わせると「コツもなにも、とにかくそのように吹くんだっ」とのこと。

アイリッシュフルート

» アイリッシュフルートの演奏スタイル

オーケストラからお払い箱になった時代遅れのフルートがアイルランドに流れ落ちつきました。キョキョッ、という鋭い装飾音で音を区切るのはバッグパイプのマネなんだそうです。

コンサートフルート

» コンサートフルートの演奏スタイル

ご存じ”あの”フルートです。こうしていろんな笛と聞き比べると、かなり特殊な横笛なんだなと思いました。一音一音の音程がきっぱりしていて、他の笛で見られる「ひょえ~」「ふにゃ~ん」というポルタメントをほとんど使いません。そのかわりグリッサンドを多用します。デジタルっぽい。

そのほか

ほかにも世界中にすごい数の笛があります。演奏スタイルも似通っていたり、ぜんぜん違っていたりします。とにかく聴いてみてください。そこからです。

 

2008年05月17日

横笛専用のブログを用意しました

正確には「世界楽器てみる屋で販売している横笛の試聴サンプルを掲載する専用のブログ」を用意しました。

» ブログ 『横笛で吹くエンヤ』

ブログタイトルは『横笛で吹くエンヤ』。
専用すぎっ?今から試聴サンプルをどんどん作成するにあたって、個人的に好きで、簡単・聴き映えのよいエンヤにしぼってしばらくやっていこうかなと考えています。となると、こうしたほうが検索エンジン―ヤフーやgoogle―のウケがいいと判断しました。
第一弾はアルバム「ケルツ」から"The Sun in the Stream"。
» "The Sun in the Stream"の試聴

著作権のからみで楽譜は掲載できませんが、説明できることは極力します。
よろしく。

 

2008年05月05日

ココペリの笛を吹いてみた

古代アナサジフルートは北アメリカ・アリゾナの洞窟遺跡から発掘された1400年前の古い笛です。もちろん本物は博物館に保管されていて、これはコヨーテ・オールドマンが復刻したレプリカ。

かなり大型の笛です。となりにならべたG管の横笛のほぼ2倍。完成された楽器とは言いがたく音程が不安定で、指穴があまり役にたちません。2オクターブめの音階は倍音で演奏します。倍音はスピーカーのハウリングと同じ質の音なので、ものすごく高い音が鳴っているように耳を錯覚させます。最初に聞いたときは「4オクターブくらい出てるっ?」と驚きましたが、ほんとうはせいぜい2オクターブちょっと。

コヨーテ・オールドマンの「エントランス」をちょっとだけ吹いてみました。
» コヨーテ・オールドマンのまね(「エントランス」)
» もっと試聴するならこちらへ

あらためて自分の演奏を聞くと、なんだかアルプスのホルンのようでもあります。倍音を使っているのとメロディーラインのせいでしょう。

Kokopelli-080401.jpg

そうそう、
同じアリゾナのチャコ渓谷の壁面に描かれたココペリの絵をご存じなら、あれの吹いている笛がこれです。ココペリはこの笛を吹きながら春の雨を呼び、大地に緑を芽吹かせるのでした。
なかなか縁起よさげな笛。

 

横笛の吹き方、楽譜の読み方 6

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。横笛で吹くならドレミの位置を上下にずらして楽譜を読む「移動ド読み」がうまくいきます。どれだけずらして読めばいいのかは決まっています。

楽譜を移動ドで読むときのドレミの位置(b編)

横笛のようなダイアトニックな楽器―ドレミは簡単だが半音が苦手な楽器―で演奏するときは、楽譜を移動ド読みするのがよいと説明しました。ホ長調の楽譜ならホの音(=ピアノの白鍵のミの音)からドレミ…と読みます。じゃあト長調のときは、ニ長調のときは?

どこからドレミを読むのかは楽譜によりけりですが、それは楽譜の左端についている#やbの数で一律に決まります。楽譜の左端にbが付いている場合のドレミの位置をまとめてみました。

譜面を「移動ド」で読めない人へ

「理屈は分かるが、ただでさえ楽譜を読むのがたいへんなのにドレミをずらして読めるものかっ。」という人へ。便利なプログラムを用意しました。ふつうにドレミを書いて、譜面に付いている#やbの数を指定すると、移動ドのドレミに変換します。

» 固定ドを移動ドに変換するプログラム

たいていの曲はこれで#とbが落ちて簡単になります。オマケみたいなプログラムなのでそこそこの性能ですが、よろしければご利用ください。

 

2008年04月17日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 5

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。横笛で吹くならドレミの位置を上下にずらして楽譜を読む「移動ド読み」がうまくいきます。どれだけずらして読めばいいのかは決まっています。

楽譜を移動ドで読むときのドレミの位置(#編)

横笛のようなダイアトニックな楽器―ドレミは簡単だが半音が苦手な楽器―で演奏するときは、楽譜を移動ド読みするのがよいと説明しました。ホ長調の楽譜ならホの音(=ピアノの白鍵のミの音)からドレミ…と読みます。じゃあト長調のときは、ニ長調のときは?

どこからドレミを読むのかは楽譜によりけりですが、それは楽譜の左端についている#やbの数で一律に決まります。楽譜の左端に#が付いている場合のドレミの位置をまとめてみました。

譜面を「移動ド」で読めない人へ

「理屈は分かるが、ただでさえ楽譜を読むのがたいへんなのにドレミをずらして読めるものかっ。」という人へ。便利なプログラムを用意しました。ふつうにドレミを書いて、譜面に付いている#やbの数を指定すると、移動ドのドレミに変換します。

» 固定ドを移動ドに変換するプログラム

たいていの曲はこれで#とbが落ちて簡単になります。オマケみたいなプログラムなのでそこそこの性能ですが、よろしければご利用ください。

 

2008年04月11日

横笛で吹く千の風になって

ご存じ「千の風になって」です。作者不詳の詩『Do not stand at my grave and weep』を新井満が日本語に訳詩、作曲した歌です。2006年にNHK紅白歌合戦に出場した秋川雅史が歌ったことで一般的に知られるようになりました。
» 千の風になってを試聴する

「千の風になって」の楽譜は配布フリー?らしいのですが決定的な証拠を探しだせず、配布を断念しました。以下のサイトに歌詞とメロディー譜がアップされていますので、ご覧ください。
» うたごえサークル「おけら」(注:表示するといきなりMIDI演奏がはじまります)

ルネサンスフルートによる演奏

» ルネサンスフルートの吹き方はこちら(過去の記事)

上の試聴用の音源は『Gキーのルネサンスフルート』で吹いています。
「千の風になって」をルネサンスフルートで演奏する場合は、2オクターブ目のかなり高い音まで使うことになります。オクターブ下の音から上の音へぽんとあがる箇所もあるので、きれいに高音を出せるように練習しておく必要があります。

私は…2オクターブ目がどうにも苦手なので、今回のデモ演奏を作成するにあたり、さんざんリテイクしてそれでもダメで、使える部分をつぎはぎしてなんとか形にしました。(デスクトップミュージックばんざいです。)

ファの運指に注意。笛によってはこの運指ではファ#のような音になることもあります。その場合は指穴をもう一つふさぎます。だめなら、さらにもう一つふさぎます。要はどうにかこうにかしてファの音を出します、ということです。

「千の風になって」は人間の声にあてて作曲した独特の癖があります。「泣かないでください」「眠ってなんかいません」の箇所のように同じ音がだだだと続くところがあります。人の声なら歌詞があるのできれいに聞こえますが、たとえばピアノなんかで考えなしに同じ鍵をだだだだと連打するとなんともみっともなく聞こえます。

笛の場合は人の声に近いせいか同じ音を続けてもあまり違和感ないのですが、念のため、同じ音のつなぎ目を一カ所、装飾音におきかえて演奏してみました。(が、要らぬ工夫だった気もします。)

ご自分でmidiを演奏される方へ

今回の音源のソースでよろしければ使ってください。
未加工のソースなので当然、そのままでは聞けたものではありませんよ。なお私のルネサンスフルートは音が少し低いので、midiの音も全体的に少し高さを下げて使いました。
» 千の風になってのMIDI(未加工ソース)

 

2008年04月10日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 4

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。楽譜を横笛で吹くなら移動ド読みするとうまくいくのですが、ピアノなどと合奏するときに気をつけることがあります。

ダイアトニックな楽器で演奏するときの注意

横笛のようなダイアトニックな楽器―ドレミは簡単だが半音が苦手な楽器―で演奏するときは、楽譜を移動ド読みするのがよいと説明しました。チューリップならハ長調でもホ長調でもなんでも「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ」と吹きます。

でも本当はホ長調のチューリップはやっぱり「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」と吹くのが正しいです。でないとピアノと合奏するとき音の高さがずれてしまいます。
「じゃあやっぱりミファ#ソ#…と吹かないとダメじゃん。わあたいへん。」

さてどうするか?ホ長調用の横笛に取り替えて演奏します。
ホ長調用の横笛はふつうの横笛―ハ長調用の横笛―よりも少し音が高い。「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ」と吹いても、出てくる音は「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」になっています。ニ長調の曲を演奏するときは?ニ長調用の横笛を使います。ト長調の曲はト長調用の横笛です。これは便利。

欠点はいろいろな高さの笛をたくさん用意しなければならないこと。ハーモニカやオカリナのコンサートを観に行ったとき演奏者が大きさの違う楽器をずらーっと用意していて、「あんなにコレクションするなんてマニアだなー」と思った経験はありませんか?あれは別にマニアなわけではなくて、つまりそういうことなんです。

写真はオーバートン社のホイッスル一式。美しいですね。

 

2008年04月03日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 3

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。楽譜の読み方には「固定ド」と「移動ド」の二つがあって、横笛を吹くなら移動ド読みするとうまくいきます。

楽譜の移動ド読みとダイアトニック楽器

楽譜の読み方には二つあります。

  • いつもピアノの白鍵のドレミで楽譜を読む、#やbが付いていればその音を半音上げたり下げたりする…いつも同じドレミで楽譜を読むことから、このような読み方を「固定ド読み」と言います。
  • 一方で、ドレミの位置を上下にずらして譜面を読む読み方があります。これを「移動ド読み」と言います。

横笛のように、ドレミは簡単に吹けるんだけど半音を出すのは一苦労、という楽器をダイアトニックな楽器と言います。ダイアトニックな楽器を演奏するときは楽譜を移動ドで読むのが有効です。

たとえばホ長調のチューリップを固定ドで読むと「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」です。と言われても、これがチューリップだとはピンとこないでしょう。

一方の移動ドで読むなら、ホの音(=ピアノの白鍵のミの音)からドレミ…と読みます。するとホ長調のチューリップは「ドレミ、ドレミ、ソミレドレミレ…」と読めます。これならすぐに吹けますね。このように曲のカタチがすぐに分かるというのが移動ド読みのメリットです。

ただし弱点があって、途中で移調・転調をするような曲を読むことができません。といってもそもそもダイアトニックな楽器は移調・転調が苦手ですから…そんな曲に手を出さないのが無難です。

 

2008年04月02日

竹笛のお手入れ 2

大切な楽器だから末永く使いたい。竹笛を吹くと息に含まれる水分が内部で結露します。竹笛は乾燥しすぎると割れてしまうので多少の湿り気は必要ですが、びしょびしょのまま放置するのも考えものです。

演奏し終わったら中を拭こう

いつも竹笛を吹いていれば、そうそうひび割れません。吹くことによって適度な水分を補給できるからです。だからといって中がびしょびしょのままほったらかすと、梅雨時期だと一発でカビが生えます。竹笛を演奏し終わったら中にたまった水を拭き取りましょう。

楽器店でクリーニング棒を入手してください。棒の先のスリットに包帯を引っかけて、棒全体にくるくるっと巻き付けます。そうして竹笛に突っ込んで中にたまった水を拭き取ってください。竹笛の表面も気になるなら、別にやわらかな布でかるく磨くといいです。

冬の時期は水分補給が重要課題ですから、少し遊んだだけなら拭かなくてもいいと思います。ぼとぼと垂れるほど濡れたら拭くとよいです。

C管のルネサンスフルートの場合

小型の笛はリコーダー用のクリーニング棒が使えます。写真の手前の短いクリーニング棒がそれです。楽器店で200円くらいで売っています。

G管、D管のルネサンスフルートの場合

中型、大型の笛はリコーダー用のクリーニング棒では短すぎて奥まで届きません。コンサートフルート用のクリーニング棒を使うといいです。二本の棒をジョイントで繋ぐと一本の長いクリーニング棒になります。写真の長いクリーニング棒は『ヤマハ クリーニングロッド フルート用 ロングタイプ』です。”ロングタイプ”というのがミソです。3,465円しました。

あるいは100円ショップで長い丸棒を買ってきて、先にガーゼを巻きつけて使ってもいいと思います。実際、私は今までずっとそうしてきました。今回の記事を書くためにわざわざ長いクリーニング棒を買って帰ったのです。せっかく買ったんだから使いますけど。

インディアンフルートの場合

インディアンフルートは歌口の部分に仕切の壁があって、管全体が吹口側と指穴側に分かれています。クリーニング棒を吹口側と指穴側の両方から突っ込んで中にたまった水を拭き取ってください。

ただし主に結露するのは吹口側です。指穴側は濡れないので、私はめったに拭きません。吹口側だけ掃除するならリコーダー用の小さなクリーニング棒で十分です。指穴側も掃除するなら長いクリーニング棒が必要です。(でもほんとうに指穴側は濡れることがないです。)

クリーニング棒を力まかせに突っ込んで仕切の壁を突き破らないように注意。

 

2008年03月26日

横笛の吹き方、楽譜の読み方 2

「横笛で吹きたい曲があるんですけど、楽譜にシャープやフラットがいっぱい付いていて大変です。」という話をお客さんから伺いました。楽譜の読み方には「固定ド」と「移動ド」の二つがあって、よくやるやり方―固定ド読み―はピアノのような楽器に向いています。

楽譜の固定ド読みとクロマティック楽器

楽譜の読み方には二つあります。

  • いつもピアノの白鍵のドレミで楽譜を読む、#やbが付いていればその音を半音上げたり下げたりする…いつも同じドレミで楽譜を読むことから、このような読み方を「固定ド読み」と言います。
  • 一方で、ドレミの位置を上下にずらして譜面を読む読み方があります。これを「移動ド読み」と言います。

ピアノのように、半音をすぐに出せる楽器をクロマティックな楽器と言います。クロマティックな楽器で演奏するときは楽譜を固定ドで読むのが有効です。固定ドで読むメリットは、どんな音が出てきても怯まない、どんな曲でも得手不得手なく真っ平らに演奏できる、ということです。曲の途中で移調しようが転調しようが関係ありません。だあーっと最後まで演奏できます。そしてこのような演奏を可能にするのがクロマティックな楽器だといえます。(半音の苦手な横笛だとこうはいきません。)

ただし固定ドで読むと曲のカタチが見えにくくなります。
例えばホ長調のチューリップは「ミファ#ソ#、ミファ#ソ#、シソ#ファ#ミファ#ソ#ファ#…」です。と言われても、これがチューリップだとはピンとこないでしょう。

あるいは小学校の音楽の時間に「曲の最後がドで終わるのが長調の曲、ラで終わるのが短調の曲。長調の曲は明るい感じで、短調の曲は悲しい感じ。」のようなことを習いませんでしたか。そして「そんなこと言ったって実際の楽譜を見ると、ミで終わったりレで終わったりして、ぜんぜんそんなじゃないよ。」とグチったことはありませんか。

最近のカッコイイ曲は一概に長調だ短調だと決めつけることはできませんが、それでもたいてい、ドかラの音で終わるというのは本当です。そしてそんな基本的なことでさえ、楽譜を固定ドで読んでいては見えてこないのです。